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松が大きくなりすぎた…正直に言います。小さくするのは難しい。でも解決できます。

松が大きくなりすぎた…正直に言います。小さくするのは難しい。でも解決できます。

どうも千賀草去園の千賀です! 今日は「松が大きくなりすぎた」という お悩みについてお話しします。 「気づいたら2階の屋根くらいまで伸びていた」 「隣の家に枝が越境しそうで気になっている」

高い!!

「何年も手入れできていなかった…」 こういうお悩み、実は多いです。 というのも、、、 松はお庭のメインとなる植木、 歴史もあるし切るのはね〜、、、 と思ってだんだん大きくなっていく、 あれっ? これ自分で剪定するのは難しいんじゃ。

自分で剪定は難しい

と気づいたときに、 あせって解決方法を探していく、、、 できればいい感じの大きさで管理できたらなぁ〜 では、正直にいいます。

正直に伝えます。

バンっ!!! 大きくなりすぎた松を 「元の大きさにはできません!!!」 取り返しはつかないんです、、 だからこそ、 考え方をすこし変えてください、

うおおおーー

「大きくなった松を、元の大きさにする」 のではなく、

これでいいんだ、、、

「大きな松をどう管理するか?」 です。 ここで選択がでてきます。 ・大きな松として管理するのか? ・管理は大変だから伐採するのか? 言いかえると、 大きな松の剪定か?伐採か? の選択です。 ちょっと、びっくりしましたよね。 でも正直に伝えないといけないと思っています。 安心してください、 あなたには、しっかりと納得して、 考えて選択できるように、 今日の記事では、 第1章 松の特徴から分かる、元の大きさに戻せない理由 第2章 手間をかけない、大きな松の剪定方法 第3章 伐採の手順 第4章 抜根の手順 まとめ と順をおって説明していきますね!

第1章:松の特徴から分かる、元の大きさに戻せない理由

「松といえば」 お正月の飾り、庭の主役、日本の伝統的な庭木、 そういうイメージが強いですよね。 松には他の庭木と大きく違う特徴が2つあります。

① 潜在的な高さが、樹高40mほどになる ② 古い枝に、新芽ができない

①潜在的な高さが、樹高40mほどになる 40mはどのくらいの大きさかというと 12階建てのマンションぐらいです。

樹高40m!!

文字にすると高層ビルより低いよね とか考えてしまいそうですが、 想像してください、 12階っていうと エレベーターがないときつくないですか? エレベーターで12階、 12階の窓から外を見る ゆっくりと下を見る あれ?落ちたらやばいよね、、、。 って不安になる高さです。 もちろん全部が全部40mになるわけではないですが、 それだけ高くなる可能性があるわけです、 ② 古い枝に、新芽ができない 大きくなる可能性のある松 その生命力から さぞ新芽がでやすいんでしょうね。 と思いがちです。

生命力は強いんです

確かに生命力は強いんですが、 1つ盲点があります。 それが古い枝に新芽がつかない、です。 これは3つの特徴から納得できます。 ✓ 頂芽優勢がつよい ✓ 古くなると潜芽(せんが)がなくなる ✓ 松ヤニが邪魔する まず頂芽優勢ですが、 これは、 一番高い枝に栄養を集中させる力です、

頂芽優勢

そのため新しい枝に栄養が集中するので、 古い枝は弱くなります。 散歩の時に松があるなら少し観察してください、 あきらかに、 高いところの方が、 枝がグーンと伸びているはずです。 これが頂芽優勢です。 次に潜芽(せんが)ですが、 これは新芽の一歩前、 見た目では分からない潜んでいる芽のことです、

潜芽(せんが)です!!

この潜芽があることで、 剪定などの急激な変化のさいに、 ブワッと伸ばして、 葉を一定に保つことができます。 どんぐりで有名なクスノキや 夏の花がきれいなサルスベリなんかは、 この潜芽が多く、 古い枝をきっても胴から新芽がでて 高さを下げることもできます。

クスノキ

しかし松は、 この潜芽が比較的、新しい枝にしかありません、 新しい枝というのは、 針葉がついた部分の枝です、 松は2年から3年は針葉がついたままで、 これが比較的、新しい枝といえます。 では古くなった針葉はというと、 落葉します、 落葉した針葉で 松葉ずもうとかしませんでした?

松葉ずもう

この針葉が落ちた枝の潜芽は、 潜芽としての機能を保つことはできません。 光合成ができず養分が絶たれてしまうからです。 なので針葉がない古い枝に潜芽がなくなるので、 古い枝に新芽はつきません、 次に松ヤニについてですが、 そもそも松ヤニとは優秀な天然の防御液です、

松ヤニ

この松ヤニ、これは油みたいなものなんですが、 粘っこいのが特徴で、傷口を保護する防御創の形成ができます。 ✓ 傷口の保護 ✓ 病害虫の撃退 かなり優秀な機能を持つんですが、 デメリットもあります。 それは、切り口に潜芽が残っている場合、 ✓ 松ヤニが潜芽をおおってしまい ✓ 新芽がでにくくなる です。 ということで、古い枝に新芽ができない理由まとめ ✓ 頂芽優勢のため、低い古い枝に新芽はでにくい ✓ 針葉がない = 潜芽がない ✓ 松ヤニが多く、潜芽を覆う可能性がある これで生命力は強いのに、 新芽が出にくい理由がわかりました、 つづいて、 「じゃあどうしたらいいの?」 という話を、次の章でお伝えします。

この章のポイント

  • 松は樹高40mになる潜在的な可能性がある(12階建てマンション相当)
  • 頂芽優勢のため、高い枝に栄養が集中し、古い低い枝は弱くなる
  • 針葉が落ちると潜芽がなくなり、古い枝には新芽がつかない
  • 松ヤニが潜芽を覆い、さらに新芽が出にくくなる
  • この3つの特性から、大きくなりすぎた松を元の大きさに戻すことはできない
第2章:手間をかけない、大きな松の剪定方法

「大きな松を、大きな松のまま管理する」 という考え方に切り替えた上での、 具体的な方法をお伝えします。 大きくなりすぎた松の剪定には、 2つのポイントがあります。 ✓ 通常の剪定を忘れる ✓ 2年ごとに剪定する です!!! では通常の剪定を忘れるについて

忘れてください

松の通常の剪定というのは、 ・ 5月のみどり摘み ・ 11月のもみあげ というものがあります、 どこを調べてもこの情報があるので、 なんとなくでも知っているかと思いますが、 全て忘れてください、 この記事を読んでいるあなたは、 大きな松を大きなまま管理する方法に 切り替えたのです。

切り替えた!!

松というのは、 1本上に高く伸びる頂芽と、 その横から輪生分岐状にはえる脇芽がでます。 輪生分岐というのは、 縦1本に対して、 横の枝が左右奥手前と同じ高さで脇芽がでることです、 例えるなら、

輪生分岐

ロングソードみたいなもんでしょうか? 少し例えは間違っていそうですが、 とにかく、 よく見るような松は、 自然的にできたものではなく その特性を活かしつつ誘導してできた クリエイティブな剪定なんです。 なので形を保つための剪定として、 みどり摘みが必要なわけですが、 今回はすでに形がくずれた松を想定しています。 だからこそ、 2年ごとに剪定します。 細かく剪定する通常の剪定の、 逆の発想です。

そうだ!2年ごとに剪定すれば、、、

枝先の細かい剪定は忘れてください。 大まかに切るコツ2つ、 1、 大きな松をこれ以上、 高くしないために、 高くなりすぎた枝を根本から切ってください。 といっても、 高い枝すべて切ると今度は枯れてしまうので、 次の枝になるよう、 比較的、新しい枝を残していきます。

古く高い枝は切る

そして2、 混みすぎた枝を剪定をする つまり風通しや、 太陽の光が内部にまで届くように 枝を剪定します。 1年放置するだけで、 松はおどろくほど、こんもり、します。 なので内部は風通しが悪くなり、 日陰になって、 病害虫の温床となってしまいます。 なので適度に透かしてあげて スッキリとした印象になるよう剪定してください

風通しよく

この方法なら剪定の手間はだいぶ軽減されます。 ただそれでも 高い松なので三脚を使っての剪定になります。 体力的に時間的に難しい場合、 伐採という選択も考えてください。

この章のポイント

  • 通常の剪定(みどり摘み・もみあげ)は大きな松には不要。思い切って忘れる
  • 2年ごとに「古く高い枝を根本から切る」「風通しをよくする」の2点を実施
  • 新しい枝(潜芽がある)を残しながら、古くて高い枝を優先して切る
  • 体力・時間的に難しい場合は伐採という選択肢も
第3章:伐採の手順

「管理より伐採を選んだ」方へ。 伐採は「諦め」じゃありません。 大きな松を手放すことで、 お庭に光が入るようになり、 スペースが生まれます。 「あの松がなくなったら寂しい」と思っていたのに、 「こんなに明るくなるとは!」と喜ばれるお客様も多いです。

こんなに広くなった

では、 伐採の基本的な流れをお伝えします。 STEP1:枝を上から順に切り落とす STEP2:幹を安全な高さで切る STEP3:後処理(枝葉の処分・切り株の対応) この手順で進めると、 怪我やものを傷つけるリスクを 最小限に抑えることができます。 もちろん高すぎる場合は、 自分でするのではなく 業者に依頼という選択肢も持っておいて下さい 高所から落ちて大怪我となっては、 元も子もありませんから。

STEP1:枝を上から順に切り落とす

STEP1:枝を上から順に切り落とす 大きな松は、 いきなり幹から切ると倒れた時に危険です。 まず上の枝から順に切り落として、 松をコンパクトにしてから幹を切ります。 切る大きさとしては、 片手でもてる重さぐらいです、 無理しないようにしましょう。

無理せず上から順に切っていきましょう

できれば二人での作業がいいです、 1人が三脚に上り枝を切って、 下でもう1人が切った枝をもらい整理していく、 とはいえ、 1人作業もあると思うので、 その時はゆっくりと 周囲を見ながら作業をしましょう。

STEP2:幹を安全な高さで切る

ある程度枝をきると 今度は幹を切ることになります、 幹は枝と違って持ちにくく、 かつ重いです。 しかし松のばあい、幹はやわらかく それなりの太さでもノコギリでの伐採ができます。 だいたい幹の直径が30㎝ぐらいが目安です。 それ以上太いならチェーンソーが必要で、 チェーンソーに慣れていないなら 業者に依頼をしてください。

ノコギリでの伐採ができます

さて高さにもよるんですが、 三脚が届く範囲なら、 幹の伐採は、 切れる一歩手前で止めて、 手でミシミシと倒しながら折って、 幹をかかえて降ろすというのができます。 しかし木登りしながらの伐採しかできない場合、 下部にあるしっかりとした枝を 足場にしながら切るわけですが、 その場合、 抱えて降りるのが危険なので、 ロープで、落としていない枝に控えをとりながら 降ろす方法もあります。 そうやって枝、幹と高い場所から 順に順にきっていき、 最後に地際の伐採をして 完了となります、 ただこれで終わりではありません、

STEP3:枝葉の処分

切った枝や葉をそのままにしておくことはできません。 ✓ ゴミ袋で可燃ごみとして処分 ✓ 放置して地面に還す ✓ 業者に引き取ってもらう このあたりが処分方法になります。 いずれにしろ持ち運びやすいようコンパクトにすると、 あとあとが楽になります。

枝葉をコンパクトに

放置された松は、 輪生分岐状に枝が伸びるといいましたが、 これは平面で見ると十字に枝がのびているので、 棒状になるように左右の枝を切ると だいぶコンパクトになります。 大方のルールとしては、 ✓ 1m以内にまとめる ✓ 直径は10センチ以内 これは土に還す場合でも これぐらいにしておくと ボロボロになりやすいです。 ただ直径はきにしなくてもいいので、 スペースが空いている人は、 コンパクトに枝をまとめて、 太い幹はそのまま放置というのも手です。

土に還す

さてこれで枝葉の処分ができたかと思います。 あとは残った切り株を、 そのまま残すか抜根するかの選択です。

この章のポイント

  • 伐採は諦めではない。お庭に光とスペースが生まれ、喜ばれるお客様も多い
  • 上から枝を切ってコンパクトにしてから幹を切る(いきなり幹から切らない)
  • 幹の直径30㎝まではノコギリで対応可。それ以上はチェーンソーor業者へ
  • 枝葉は1m以内・直径10cm以内にコンパクトにまとめると処分が楽になる
第4章:抜根の手順

よく聞かれる疑問です。 「残った株はそのままでいいの?」 これはその後の管理によります。 ✓ 伐採後のスペースを利用したい という場合は、抜根になります。

抜根

抜根後に、別の植木を植えたい、 もしくは、そこを道具置き場に使いたいというように、 その後の利用を考えるなら、 抜根になりますが、 特に利用がないなら、 放置すれば、 切り株に新芽はつかないので 十数年でボロボロになっていきます。 ただ柔らかい木という特性上、 虫はよってきやすいので、 特にシロアリは注意してください、

虫対策をしてください

木造住宅には致命的になります。 殺虫剤もしくは、 心配な場合は抜根しておくのが 無難になります。 ということで、 抜根の手順について、

STEP1:切り株の周囲を掘る STEP2:根を順番に切断していく STEP3:株ごと引き抜く
STEP1:切り株の周囲を掘る

大きな松は、根が広く深く張ります。 そのため根をすべて撤去というのは、 難しいと言う前提で考えてください 地中に残った根はそのうち分解されるので 大事なのは株を抜くことです。 ということで、 まず最初に、 株の周囲をスコップで掘っていく作業になります。 単純な作業に思いますが、 少しコツがいります、 株の周りには細い根がおおく、 スコップで掘ろうとしても、 まるでネットに絡みつかれたように、 思うように掘ることができません。

思うように掘れない

あると便利な道具が ・小さめのスコップ ・マイナスドライバー ・剪定ばさみ です。 根は、当然株から伸びているので、 ✓ 小さめのスコップで株元を掘っては、 ✓ マイナスドライバーで土を落として根をだして、 ✓ 剪定ばさみで切る この繰り返しで、 株の下まで掘り進めていきます。 掘り進めていくと、 剪定ばさみでは切れない太さの根がでてきます。 そうなると、、、

STEP2:根を切断していく

太い根をノコギリで切る ことになります。 ただ枝と違って根は土がついています、 小石なんかもあるので、 ノコギリの切れ味がすぐに悪くなります。 高圧洗浄機があるなら、 根っこの洗い出しをして、 切るとノコギリで切りやすくなります。

根を洗い出して切りやすくする

高圧洗浄機がない場合は、 もう頑張って切っていきます。 なれているなら チェーンソーでもいいですが、 やはり刃がすぐ悪くなるので、 頑張ってノコギリがオススメです。 さてこれで大まかな根が切れたら次です。

STEP3:株ごと引き抜く

さぁここから、 株を引き抜く作業ですが、 株はとにかく重いです。 腰をやらないよう注意してください。 ということで、 手でいけそうでしたら、 単純です、 全て根を切って 引き上げるだけですが、 道具を使う場合、 ✓ チェーンブロック を使います。 チェーンブロックには1トン揚げれるものがあるので、 そちらで話を進めます。 三叉をくんで、 そこにチェーンブロックをセットし、 ワイヤーを株に巻き付け、 フックを取り付け チェーンブロックで引き上げます。

チェーンブロックを使います

ここまで説明してなんですが、 やたら専門道具が必要だと思いましたよね。 正直言うと、 一式道具そろえるのは結構大変です、 場所も取ります。 ユンボで引き抜くほうが 格段に楽です。 労力と時間を考えるなら、 業者に依頼するのも良いと思いますが、 自分でするときにはぜひ参考にしてください!!

最後に、まとめ

では見やすいように 箇条書きでまとめます、 ざっとでいいので 目を通してくれるとありがたいです。

まとめ

  • 松は樹高40mになる可能性がある
  • 古い枝に新芽はつかない
  • だから元の大きさに戻すことはできない
  • 大きな松は2年毎に剪定で手間を少なく
  • 枝葉の処理は、コンパクトにして放置も手
  • 伐採を選ぶなら、上から順に切る
  • 抜根は根を出して、順々に切って引き揚げる

以上、 千賀草去園の千賀がお伝えしました。 私は普段、 庭木メンテナンスを主なサービスとして、 剪定、伐採、草刈り、 などをしています。 「時間がない」「体力的に難しい」 「まずはやってほしい」 「花が咲かない」「大きくなりすぎた」 「どうすればいいかわからない」 といった悩みは 皆さんお持ちです。 あなたはどうでしょうか? もし似たようなお悩みがあるなら お気軽にどうぞ、ご相談くださいね。

「松が大きくなりすぎた」「伐採か剪定か迷っている」など、お庭のことでお困りのことがあればお気軽にご相談ください。
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