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キンモクセイの花が咲かない?原因と対策|剪定と水分保持

キンモクセイの花が咲かない?原因と対策

どうも千賀草去園の千賀です! 今回のテーマはこちら

キンモクセイについてです! 秋になるとあの甘い香りを漂わせる、 多くの人に愛される植木

キンモクセイの甘い香り

実は千賀草去園の作業実績で 一番多い植木がキンモクセイなんです。

キンモクセイが一番多い!!

キンモクセイは強く丈夫で花も楽しめる 人気の植木です、 そんなキンモクセイ、 よく聞くお悩みが2つあります。 「大きくなりすぎて困っている」 「なんだか花が少なくなってきた」

キンモクセイのよくあるお悩み

この2つの悩みを解決するには、 結論、、、

剪定と水分保持が解決策

剪定は「花芽を切らない」 水分保持は「腐葉土のマルチ」です!! これさえ押さえておけば、 適度な大きさで 毎年秋に素晴らしい香りと美しい花を 楽しむことができますよ。 では次から順を追って説明していきますね。 目次はこちら、 第1章 キンモクセイってどんな木? 第2章 年間生理カレンダー 第3章 花を咲かせる方法① 花芽を切らない 第4章 花を咲かせる方法② 水分保持の実践 第5章 病害虫の見分け方と対策 第6章 千賀の現場から|実際の剪定3ステップ 1章と2章で、キンモクセイについて知り 3章と4章で、キンモクセイに合わせた2つの管理、        剪定と水分保持について知り 5章と6章は、さらによく知りたい人にむけて 病害虫と私の実践をお伝えしていくながれです。 それでは最後までどうぞ!!

第1章:キンモクセイってどんな木?

ということで、 まずはキンモクセイの特徴と魅力について共有して 「なぜこの管理が必要なのか」を 腹に落としこんで行きましょう!!

納得!

キンモクセイは秋になると 小さなオレンジ色の花を無数に咲かせる常緑樹です。

秋のキンモクセイ

その最大の魅力はあの香り。 「あ、キンモクセイが咲いた!」と 遠くからでもわかるほどの、 フワッとした甘い香りですよね。 この香りの主な成分は、

キンモクセイの香り成分

・ガンマ-デカラクトン(甘い香り) ・ベータ-イオノン(甘い香り) ・リナロール(爽やかな香り・揮発性が高い) この辺は私も専門家ではないので、 調べた範囲ですが、 リナロールは揮発性が高く 他の甘い香りを一緒に運んで、 遠くまで届けることができるらしいです。 だから散歩中にキンモクセイの香りが楽しめるわけですね。

キンモクセイの香り〜

そしてキンモクセイは常緑樹なので 一年中緑を楽しめます。 目隠し・日除け・シンボルツリーとして 機能性も高いです。 ひとつ注意が必要なのが樹高。 放っておくと5〜8mほどになるんですよ。

大きくなりすぎたキンモクセイ

なので高くなりすぎないよう 庭木として管理するなら 樹高2〜3mを目安にするのがオススメです。 目線より少し上になるくらいが 目隠しとしても見栄えとしても一番バランスがいいです、

ちょうどいい樹高のキンモクセイ

切ってもいいの?? という不安もあるかもしれませんが、 キンモクセイは 萌芽力(新芽を出す力)がかなり強いので、 切っても切っても 次の年には戻っています。

この章のポイント

  • 常緑樹で、放置すると樹高5〜8mになる
  • 庭木として管理するなら樹高2〜3mを目安に
  • 萌芽力が強いので切っても大丈夫
  • 秋(9〜10月)にオレンジ色の小花が咲く
  • 甘い強い香りが特徴。目隠し・シンボルツリーとして人気
第2章:年間生理カレンダー

特徴を知った後は、 さらに具体的にカレンダーにそって 時系列でみたキンモクセイの生理について 知っていきましょう。 少し詳しく乗せているので 軽くざっとみてくれたら大丈夫です。 飛ばしてくれてもOKです!

キンモクセイの季節のめぐり

大まかな流れはこうです。 春(3〜5月):冬にためた養分で新梢(新しい枝)を一気に伸ばす 初夏(6〜7月):葉が光合成をフル稼働させ養分を大量生産する 夏〜秋(8〜10月):花芽ができ、開花に向けて養分を集中させる 冬(11〜2月):休眠期。葉・幹・根に養分をたっぷり蓄える

年間生理のポイント

重要なポイントは、 ✓ 新梢に花芽がつく ✓ 生理ほとんどに水分を使う ✓ 葉にも養分を貯蔵 です。 この3つが分かると、 剪定における どこを切るの? どれぐらい切るの? が分かり、 さらに年間通した、 土の水分保持が大事なんだ ということが分かります。

納得!

ここまで分かれば 「大きくなりすぎて困っている」 「なんだか花が少なくなってきた」 この2つの悩みを解決する 剪定と花芽について わかりやすくなります。 どんどんいきましょう!!

この章のポイント

  • 花芽は5月の新梢(新しい枝)につく
  • キンモクセイの生理のほとんどに水分を使う
  • 葉にも養分を貯蔵している(常緑樹の特徴)
第3章:花を咲かせる方法① 花芽を切らない

さてキンモクセイは強くて丈夫なので、 肥料もあまり必要としません。 なのに花が咲かないというのは 真っ先に考えるべきことがあります。

花が咲かない原因は、、、

それは「花芽を切っていないか?」です。 第2章でお伝えした通り、 キンモクセイの花芽は5月の新梢につきます。 つまり新梢を切る=花芽を切る、ということです。 こんなことはありませんか?

夏にキンモクセイを刈り込む

「夏に伸びすぎたキンモクセイを 刈り込み鋏でバッサバッサと切った。 キンモクセイは強いから大丈夫だろうと 毎年やっている。 でもなんか花が少ないような……」 この夏の刈り込みで花芽を切ってしまっている人は かなり多いんですよ。 では夏は切らない方がいいのか? というとそうでもありません。 剪定で風通しをよくして日光を中まで入れることは 病害虫対策としても有効な管理です。 ではいつ切ればいいのか? 結論をいうと、 キンモクセイは非常に強いので 切りたい時に切っても大丈夫です。 特に大阪・泉州エリアは瀬戸内海気候なので 枯れる心配はほぼありません。 大事なのは「いつ切るか」より、

どう切るか!?

「どう切るか」なんです。 どう切るかが、いかに大事かというと 大きくなりすぎて困る時 キンモクセイ自体を適度な大きさにしますが その時 切ってしまう花芽があるということを理解してください 新梢=花芽です 新梢は新しい芽なので、 基本は外側にでてきます。 その外側をバッサバッサ切ると 花芽を根こそぎ切ります。 なので 「一本一本を見極めて、切ってください」

キンモクセイの枝を一本一本見極める

刈り込み鋏でバッサバッサと切るのではなく、 花を咲かせるために必要な枝と不要な枝を 一本一本判断して切っていく。 なので剪定は花芽を切らない というのは正確に言うと 残す花芽を判断するとなります つまり切る花芽もありますが 残す花芽もあるということです。 これがキンモクセイを適度にしつつ 花を咲かせるための剪定になります。 実際の現場の手順については、 第6章でお伝えします。 気になる方は第6章に飛んでください しかし、 剪定して花芽を残したけど 花が咲かないということもあります。 暑くなった夏、 35℃を超えています。 そして秋、 残暑が残っています。 その環境でも問題なく 花を咲かせるための方法を 次の章でみていきます。

この章のポイント

  • 花が咲かない最大の原因は「5月の新梢(花芽)を夏に刈り込んでしまうこと」
  • 剪定は「いつ」より「どう」が大事
  • 刈り込み鋏でバッサバッサはNG。一本一本見極めて花芽を残す
  • 大阪・泉州エリアは気候が温暖。切ること自体で枯れる心配はほぼなし
第4章:水分保持の実践

動植物に共通して大事なものは水分です。 キンモクセイの開花も同じで、 光合成・細胞分裂、 花を作るためのあらゆる生理に 水分が必要です。

水分が大切

つまり水不足=花はできない、 といっても過言ではありません。 では水やりをたくさんすればいいのか? というと 実はそうじゃないんですよ。 水やりも必要なことですが それよりも、、、 雨の水分を逃さない、ほうが大事なんです。 どっちでもいいんじゃない? と思われがちですが、 そこには大きな違いがあります、 水やりが植木周りを 短時間濡らすのと違い、 雨は土全体を 長時間濡らし続けるので スポンジに水を吸わせるように 深くまで浸透します。

雨水の土への浸透

つまりこの浸透した水分を逃さないことが 過酷な夏そして続く秋の残暑を乗り越える、 そして開花させることに 大事なんです。 つまり水分保持のための 「腐葉土マルチ」が 開花のための管理には 重要な意味があるということです。

水分を守る

ここから「腐葉土のマルチ」について 詳しく説明していきます、 まず言葉の意味ですが、 マルチとは土の表面を覆うことで、 腐葉土とは植物主体の堆肥のことです、 その効果で、、、 直射日光と風から土を守り 水分が蒸発して逃げるのを防ぎます。 なので具体的には、 厚さ5cmを目安にしてください。 薄いとその効果を発揮できず 水分保持が十分にできません。 そしてポイントが1つあります、 株元(木の根元)は乾燥させておかないと 虫がよってきやすくなるので、 株元を避けた、 ドーナツ型に敷くのがポイントです。 これで根に必要な水分が保たれ、 花を咲かせることをしっかり手助けできます。 ついでにいうと、、、 腐葉土にはわずかながら肥料分もあるので 適度な栄養補給にもなりますよ。 もしここまでで 難しいと感じましたら、 私にお問い合わせください、 一番下にリンクがあります

この章のポイント

  • 水分保持は「腐葉土マルチ5cm・ドーナツ型」が効果的
  • 水やりより「雨の水分を逃さないこと」が重要
  • 株元を避けてドーナツ型に敷く(虫よけのため)
  • 腐葉土には肥料分もあり、水分保持と栄養補給を一石二鳥で実現
第5章:病害虫の見分け方と対策

キンモクセイは丈夫な植木なので、 病害虫でよほど酷くなければ枯れる心配はありません。 ただ、景観が悪くなったり 花つきが悪くなったりすることがあります。 なので基本の管理——剪定と水分保持——ができたら、 次は病害虫の対策も知っておきましょう。 大事なのはまず「見分けること」です。

害虫を見分ける

キンモクセイでよくある病害虫としては 代表的な2つの害虫があります。 【カイガラムシ】 カイガラムシは時期によって その姿を大きく変えます 大きく分けて2つ

カイガラムシ幼虫

卵からかえった5月から8月の ぴょんとぴょんと跳ね回る 白く小さい虫の姿、 そして、

カイガラムシ成虫

枝や幹について 白色のロウを出す9月から4月の 丸く固まった防御の姿 この2つがあります。 この2つが同一の虫だということは 初見で見分ける人は少ないと思います。 さらにカイガラムシは スス病という病気を併発させます。 カイガラムシの排泄物に菌が繁殖し 結果、葉が黒くなり、 すすがついたようになるので スス病と言われています。

スス病の葉

葉が黒く覆われるので 光合成が阻害される困った病気です。 ここでまとめると カイガラムシの見分け方は3つ ✓ ぴょんぴょん跳ねる白い幼虫の姿 ✓ 丸く固まった成虫の姿 ✓ 黒く覆われた葉 を見つければ カイガラムシがいるとわかります これでバッチリ見分けることができたら、 次は対策です、 オススメの対策方法は カイガラムシ専用の殺虫剤です。

カイガラムシ専用殺虫剤

え〜殺虫剤を使うんですか と忌避感を持たれる人はいます。 もっと自然的に優しい対策はないのか? と疑問に思うかもしれませんが、 ゆくゆくはそうしてもいいかもしれません まず簡単な方法からためして 効果を実感しそのあとに応用してみる 実際にカイガラムシがでているなら まず殺虫剤を試す その後、有機的防除を試す そして無農薬を試す この順番でいいと思います。 殺虫剤とは多くの専門家が カイガラムシ対策として 再現性のある理論的な方法を形にしたものです。 ぜひまずは頼ってください。 その後に自分にあった方法を探してください

まずは頼って

では次にもう一つハダニについてお伝えします。 【ハダニ】 ハダニは見た目は とても小さいので、 赤いちいさな点にしか見えません とても小さいので見つけにくいですが、 ハダニはクモの仲間なので、 クモの巣を張ります 葉に白い巣があると ハダニを見つけやすくなります。

ハダニの巣

ハダニの特徴は 世代交代がメチャメチャ早いことです。 そのスピードは驚異的で 卵からかえった成虫が、次の卵を生むまで、 約10日から14日です。 さらに1個体が産む卵は100個から150個なので 単純計算100個の卵が 2週間後には1000個の卵を産むことになります。 まさに爆発的に増える ということが分かると思います。 そして爆発的に増えたハダニは、 葉の表面の細胞液を吸うので、 食害された葉は かすれたように緑が薄い黄緑色になります。

ハダニの被害にあった葉

こうなると光合成が十分にできず 樹勢が弱ってしまいます。 爆発的にふえるので早期発見が大事です、 どの時期にふえるのかというと ハダニの活動適温は、 25℃から30℃なので、 春から初夏にかけてと、 秋ごろの2つの時期が成長のピークです。 まとめると ・春ごろと秋ごろに、爆発的に増える ・赤い小さな点、白い巣がみられる ・葉が、かすれたようになる これでハダニを見分けることができます では対策はというと それは水で飛ばす、です。

水で飛ばす

農薬のほうが早いのでは? と思うかもしれませんが、 ハダニは爆発的に増えるので 薬剤に頼りすぎないほうがいいです、 というのも、 一度の薬剤で死滅すればいいですが もし残ると次の世代が耐性を獲得し 同じ薬剤は効かないということがあります。 ハダニは1個体は非常に弱いので シンプルな物理対策がかなり効きます。 なので葉っぱに水を勢いよくかけて、 洗い流す、これが、 労力が少ないシンプルな物理対策になります。 特に葉裏にハダニは隠れているので、 葉裏をよく洗い流すイメージです。 さぁここまでで カイガラムシとハダニの見分け方、 その生態も対策方法もかなり違ったかと思います。 対象が変われば、 その対策も大きく変わります。 まずは見分ける、そして対策する。 これで病害虫対策はバッチリです。

この章のポイント

  • 注意すべき害虫①:カイガラムシ(枝・幹に白くくっつく。スス病を引き起こす)→ 専用殺虫剤で対処
  • 注意すべき害虫②:ハダニ(葉に白い巣。爆発的に増える)→ 葉裏を水で勢いよく洗い流す
  • 対象が違えば対策も違う。まず見分けることが大事
第6章:千賀の現場から|実際の剪定3ステップ

第3章で「一本一本を見極める」 という原則をお伝えしました。 では実際の現場でどう判断しているか—— 3ステップでお伝えします。 「輪郭が壊れてきたな、そろそろ切り時かな」

そろそろ剪定かな〜

と感じたところから始めましょう。 STEP 1:輪郭をイメージする まずは現状を確認します。

確認する

✓ 少し離れて、いろんな角度から輪郭の確認、 ✓ 近づいて実際の枝を確認、 続いて輪郭のイメージをしていきます。 この時、どの葉を残すかもイメージします。 キンモクセイは常緑樹なので 現状の3分の2は残るようにしてください。

イメージする

✓ 剪定後の輪郭をイメージ、 ✓ 必要な葉をイメージ イメージができたら、 その輪郭や葉を実際の枝に落とし込みます。 これでおおよその切る枝が見えてきます。 STEP 2:不要枝を切る では実際に切っていきますが、 ステップ1で イメージした輪郭と残す葉を 切る前につど確認するようにしましょう。 これで、 大きく切りすぎることを防げるので、 なれるまでは、しつこいぐらいで丁度いいです。

何度も確認

切る順番ですが、 まず手間を考えるなら 細かい枝より大きい枝から切るのがコツです、 早く作業を進めることができます。 大きい枝の中でも、 こんな枝から優先して切りましょう。

優先して切る枝

・枯れ枝 ・逆枝(内向きに伸びた枝) ・明らかに輪郭にならない枝 を切ります。 これで大まかに剪定ができたら 何度も言いますが 輪郭を確認してください 切ると見えてくる部分もあるので、 なれない間は再確認をしましょう。

再確認する

次に葉の3分の2を残すイメージで ・日光・風をさえぎる混み枝 ・輪郭から外れた1年目の枝 を切ります。 常緑樹は葉にも養分をためるので 葉を残しすぎるくらいがちょうどいいです。

剪定前後のキンモクセイ比較

STEP 3:1と2を繰り返す 大きい植木の剪定であれば 一度に全ての面を剪定することは難しいです、 なので面を分けて剪定すると 作業が早く進みます。 各面にたいして 大きな枝を切って 細かく切る その繰り返しで イメージした輪郭に近づけていきます。 面と面の境界がずれる可能性があるので、 その都度はなれて、 輪郭を確認しながら調整するのを 忘れないようにしましょう。

確認して調整

最後に、 輪郭をイメージしますが、 きっちり作る必要はありません、 葉と花芽を残すことのほうが重要です 多少ガタついても 時間が経てば自然な輪郭になります。 これで花芽をしっかり残すことができ、 毎年秋にしっかり花を咲かせることができます。

どうですか?

キンモクセイの悩みは解決したでしょうか? 花は特に気にしていない という方もいると思うので、 その方は剪定の手順だけ 実践していただければ大丈夫です。 大きく切れば大きく伸ばす 強い植木によくある性質です。 今回の手順は、 2年3年したら大きな枝を切る必要がなくなります、 すると大きく切ることがないので、 大きく伸ばしません、 緩やかな成長で 手間も少なくなります。 よかったら参考にしてください。 ではまとめに入ります。

記事全体のまとめ

  • キンモクセイは丈夫で人気の常緑樹。秋に甘い香りの花が咲く
  • 花が咲かない最大の原因は「5月の新梢(花芽)を夏に刈り込んでしまうこと」
  • 剪定は「いつ」より「どう」——一本一本見極めて花芽を残す
  • 水分保持は「腐葉土マルチ5cm・ドーナツ型」が効果的
  • 病害虫はカイガラムシ(殺虫剤)とハダニ(水)を見分けて対策
  • 剪定は大きく切って細かく切るの繰り返し。つど確認しながらが大事

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